エムアールアイ債権回収株式会社への消滅時効の援用について

エムアールアイ債権回収株式会社

エムアールアイ債権回収株式会社は、平成１６年にマルイカードが全額出資して設立された債権回収会社です。マルイカードは現在のエポスカードであり、その関係で現在ではエポスカードの債権回収を主に行っています。

丸井グループは日本で初めてクレジットカードを作った会社であり、当時からの自社ノウハウの蓄積を前提として、非常にシステム化された債権回収を行っている会社です。

和解

上記のとおり、エムアールアイ債権回収株式会社はエポスカードの債権回収を受託していることが多いです。もっとも、弁護士や司法書士が介入すると、受託を解除してエポスカードが対応することになります。債権譲渡を受けているケースでも、遡って譲渡を取り消してエポスへ戻すという特徴があります。

このような事情から、エムアールアイ債権回収株式会社と直接和解交渉をした案件がほとんどありません。過去に１件だけ、約230万円を84回分割で和解しているものがあった程度です（平成30年）。

訴訟

受任前に訴訟をしているケースはいくつかあるのですが、受任後にしびれを切らせて訴訟に至るというものはありません。

専門家が介入するとすぐにエポスカードへ債権を戻すことがその原因であると推察されます。

過払い

訴訟と同じく、過払いについての特に出たという案件はありませんでした。

事務対応

受任したらすぐに受託を解除するという特徴をもつため、エムアールアイ債権回収株式会社の事務員と直接会話交渉をする機会は少ないです。

ただ、多くの債権回収会社と同様、対応自体はいたって普通であるようです。